日本のアーティストには日本語歌詞を中心に歌う人と、英語歌詞中心に歌う人がいます。
日本語歌詞と英語歌詞、それぞれのメリットは何でしょうか。
日本語歌詞で歌うメリット
日本のPOPアーティストはほとんどが日本語歌詞で歌っています。
一般的に考えて、日本語歌詞の方が売れると思われますが、日本語歌詞のメリットを挙げていきます。
内容を理解しやすい
まあ、これに尽きますね。
日本人のほとんどが日本語を使っているので、もちろん日本語歌詞の方が、内容が入ってきやすいです。
例えば、歌詞が共感できると言われる「西野カナ」や「back number」は基本的に日本語歌詞です。
英語を使うとしても「LOVE」や「Thank you」など簡単なものしか使いません。
英語より内容が理解できて、歌詞の内容が伝わりやすいから売れているPOPアーティストのほとんどは日本語歌詞で歌うわけですね。
当たり前すぎるので、これは本題ではありません。
もう少し深く考えてみましょう。
歌いやすい
先ほどの「内容が理解しやすい」が耳で聴きやすい。だとすると
この歌いやすい、は「発音しやすい」になります。
当然ながら、英語より日本語の方が歌いやすいですよね。
カラオケランキングをみても、ほとんどが日本語の邦楽です。
最近は外国人アーティストの楽曲もランクインしていますが、おそらく1位になった外国人アーティストはいないのではないでしょうか。
メロディに乗せやすい
日本人がPOPと感じるメロディには王道があり、人気のあるPOPアーティストはその王道をうまく使っていると言われています。
例えば、AKB48の楽曲は日本のアイドルらしい曲に聴こえますよね?
日本のアイドルの曲はこういうものだ!というパターンがあるのです。
それは日本に英語の歌がないときから受け継がれているため、日本語の歌詞を合わせやすいメロディになっているのです。
AKB48の曲のメロディに英語を合わせるのは難しいのではないでしょうか。(やったことありませんが)
日本語歌詞のメリットを3つ挙げてみました。
それでは、英語歌詞のメリットを挙げてみましょう。
英語歌詞で歌うメリット
英語歌詞だけを歌うアーティストは日本人アーティストの中では限られた存在です。
では、なぜその限られたアーティストは売れることができたのか。
なぜその限られたポジションを狙いにいくアーティストが存在するのか。
英語歌詞のメリットとして考えてみましょう。
リズム感がある
英語は言語の特徴として、日本語よりスピード感を感じます。
そのため、英語歌詞で歌うことで、曲にスピード感を持たせることができます。
テンポの早いロックバンドやリズム感を意識するEDM、リリック(歌詞)のスピード感が重要になるHIP-HOPなどは英語歌詞が多い傾向にあります。
また、英語歌詞で歌うアーティストはジャンルとして、テレビの音楽番組やCDで聴かせるアーティストではなく、ライブを盛り上げるアーティストが多いです。
海外進出を目指しているから
日本人アーティストの中には、将来的に海外デビューを視野に入れている人もいます。
そういったアーティストは英語歌詞を取り入れています。
世界共通語である英語の曲がないと、海外で受け入れてもらえない可能性が高いからです。
例えば、私たちが日本語や英語の歌詞を聴く分には違和感がありませんが、中国語や韓国語の曲を聞いている人はほとんどいないと思います。
少なくとも私の周りでは聴いたことがないです。
韓国のアーティストが日本に進出してきたので、韓国語の曲も聴いているという人はいるかもしれませんが、そのアーティストも日本語か英語歌詞の曲をもっているはずです。
ん日本人アーティストが海外で成功するためには、英語歌詞の曲はほぼ必須となるため、英語歌詞の曲を作るアーティストがいるのです。
憧れのアーティストが外国人だから
これも結構多い理由だと思います。
海外で生まれたジャンルに関しては、英語で歌っているアーティストが多いイメージがあります。
先ほどと被りますが、パンクロックやEDM、HIP-HOPのアーティストはルーツが海外なので、英語で歌う傾向があります。
私は上記の3ジャンルを聴きますが、英語歌詞の意味はよくわかっていない曲がほとんどです。笑
ライブで楽しめたり、リリックの流れを楽しめればいいと思っているので、英語歌詞でも受け入れられます。
まとめ
これからアイドルやバンドで売れたい人は、日本ですぐに結果を出したいなら、日本語歌詞の方が良いです。
しかし、あなたがどうしてもやりたい曲があったり、英語にこだわりがある場合は英語歌詞で作曲しても良いと思います。
おそらく英語歌詞を書いている人のほとんどは日本語の方が売れるのはわかっているけれど、自分の道を突き進みたいと思っている人たちです。
やりたい音楽や音楽をやる目的は人それぞれなので、あなたにあったやり方で歌詞を書いたら良いと思います。
歌詞を書かずに楽器だけで勝負するアーティストもいますからね。
歌詞を書いている人や、いろんな音楽を聴きたい人の参考になればと思います。